ジーンズはリーバイスだけじゃない。日本産ジーンズを侮るな。

ジーンズといえばリーバイス。リーバイスに関しては、歴史が深く、マニアも多く、好きな人も多いと思います。実際色々調べてきましたが知れば知るほど面白く探してみたくなりました。ですが、クオリティの高さで言えば、日本産のジャパニーズジーンズも忘れてはいけないと思います。今回はそんなジャパニーズジーンズについて調べてみました。

ジャパニーズデニムの魅力

最初にジャパニーズデニムの魅力に関してですが、個人的主観かも知れませんが、日本産ジーンズは、高品質であると思います。色染めや縫製の丁寧さなど品質の高さはさすが日本製と思えるほどです。

また、ご存知の方も多いと思いますが、国産デニム発祥の地として知られている場所といえば、岡山県倉敷市・児島地区のデニムが有名です。同地域はもともと綿織物の生産が盛んなエリアとして知られており、綿織物を作る職人の技術力が国産デニムの品質を支えているのではないでしょうか。

日本産デニムの品質・海外との違い

日本産のデニムは歴史はまだ浅いですが、世界ではトップクラスの品質だと思います。国産デニムの製作に携わる職人の技術や、下地として使っている織物の文化の影響が大きいといわれています。手先の器用な日本人が手がけたデニムは裁縫や染めにこだわりがあり、海外デニムに比べて細部にまで配慮されているのが特徴です。

今回比べている海外の大手ブランドデニムは量産体制をするために人件費の安い発展途上国へ工場を移した結果、廉価品が横行しました。もちろん全てのデニムではないのですが一部デニムの品質が低下しました。そのため、高品質なデニムを求めるユーザーから、丁寧に作り込まれた国産デニムが注目されるようになりました。

日本産デニムの主要生産地

国産デニムの産地として有名なのが、岡山県倉敷市と井原市、そして広島県福山市周辺です。かつて備前・備中・備後と呼ばれていた地域であることから、「三備産地」と呼称されています。

三備産地では、日本でデニムが普及し始めた20世紀半ばにデニムの生産を開始しました。「岡山デニム」のように産地を前面に押し出しており、あまりデニムに興味がなかった方にも認知されつつあります。

おすすめ国産デニム

ここから個人的主観になりますが、国産のおすすめデニムをご紹介させて頂きます。

orSlow(オアスロウ)

兵庫県西宮発の国産デニムブランドです。2005年、仲津一郎氏によって立ち上げられました。全工程を「Made in Japan」のハンドメイドにこだわり、細部に至るまで妥協してません。デニムの生産では、1960年のデニム全盛期と呼ばれる時代のミシンを使用するなど、強いこだわりを持っているのが特徴です。ブランドネームには、トレンド・デジタル化・大量生産といった現代の流れに対して「or(あるいは)slow(ゆっくりしてみようよ)」といったメッセージが込められています。大手セレクトショップでも取り扱いがあるくらい最近では有名なデニムとなっています。

EVISU(エヴィス)

1988年に山根英彦氏が創業した滋賀県大津市に本社を置く日本のデニムブランドです。バックポケットにペンキでペイントされたカモメマークのアイコンは非常に有名で見ただけでエヴィスジーンズだと認識できます。現在ではヨーロッパをはじめアジア、アメリカでも販売されるほど世界的に知名度の高いジーンズブランドに成長し海外セレブや海外アーティストでも着用しているのを見ます。日本以上に海外での人気が高いブランドかと思います。

またエヴィスといえば 「No.1スペシャル」と呼ばれるデニムだと思います。生地には防縮加工が施されていない、エヴィスのNo.1デニムが使用されていて、最初の洗濯で2サイズほど縮み、ジーンズに凸凹が出やすくなるため、メリハリのある独特な色落ちが楽しめます。サイズを選ぶ際は縮みを考慮し、通常より大きめのサイズを選ぶのがおすすめです。

DENIME(ドゥニーム)

1988年、50年代から70年代に生まれたデニムの名作をモチーフにリメイク、当時の空気感を忠実に再現することを狙って始動したブランドです。デニムデザイナー林芳亨氏が創業したのは知っている人も多く有名です。レプリカジーンズの先駆けであり、その手のデニムが好きな男性には定番のブランドではないでしょうか。ネーミングは「Denim(デニム)」の語源である15世紀フランスの織物「Serge de Nimes(セルジュドゥニーム)」、つまりニーム産のサージ生地にちなんでいます。また、レプリカジーンズの先駆けと書かせて頂きましたが、最近ではレプリカの枠にとらわれず、「真の定番」をコンセプトとしてアイテムを展開しています。生産は日本国内の工場で行われており、素材選びからこだわり抜かれています。

桃太郎ジーンズ

国産デニムで有名な岡山にて縫製された純国産ジーンズを展開するブランドです。ジーンズマニアの間では有名なブランドです。過去には絶対に破れないジーンズとしてテレビ番組で紹介されたこともありました。黒に近いほど濃い濃度で、インディゴ染めされたデニムの風合いも特徴のひとつで、穿きこむごとにあらわれる色落ちによる濃淡も非常に美しいです。育てるデニムといえば、まずここのブランドではないでしょうか。

EDWIN(エドウィン)

東京の日暮里にて創業されたデニムブランド「EDWIN(エドウィン)」。有名すぎて日本産のデニムということを知らない人も多いのではないでしょうか。ブランド名の「EDWIN」はデニム(DENIM)の「D」と「E」を入れ替え「NIM」を反転し「WIN」にしたことに由来しています。日本国内でのジーンズの売り上げ一位を記録したことがあるほど有名なブランドで、イタリアの高感度なセレクトショップで取り扱われるなど、海外からも熱い支持を集めています。

STUDIO D’ARTISAN(ステュディオ・ダルチザン)

ステュディオ・ダルチザン(STUDIO D’ARTISAN)とは、「職人工房」の意味だそうです。ビンテージジーンズの忠実なレプリカではなく独特のデフォルメが施されていて個性的といわれるジーンズです。ダルチザンのジーンズの特徴は「色を限界まで濃くしていること」です。

他のデニムは、(生地にする前)糸の段階で染色するのですが、この染めのとき、あえて糸の中心まで染めないようにします。そのため、糸の中心部が白いまま残っているため、穿きこんで表面の藍が落ちてくると中の白が現れてきて濃い色が残ってる部分と濃淡の差がでてくる、というのがデニム生地の色落ちのメカニズムなのです。ところが、ダルチザンのジーンズは糸の芯まで染められているというのです。そのぶん色落ちのスピードは遅いけど、ちゃんと色落ちはするとのことで、不思議なデニムです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。日本産ジーンズも調べればブランドも多く、それぞれに個性があり海外デニムに負けていない特徴があります。日本ならではの細かな縫製や色染めなど。こだわりは多いです。最近では古着屋なんかでも取り扱っているお店が増えたので、是非国産デニムを履いてみてください。