都道府県魅力度ランキングが発表されたので、色々詳細みてみた
先日、2021年版の都道府県魅力度ランキングが発表されました。毎年発表されていて、これによって一喜一憂する県民の方もいるかと思います。旅行の参考などにも使えると思いますが、今回どのような変動をしたのか、また、下位の県に関しては本当に魅力度が少ないのか調べてみました。
都道府県魅力度ランキングに関して
この「都道府県魅力度ランキング」の調査を行なったのは、ブランド研究所です。このランキングは47都道府県と国内1000の市区町村を対象に、全国の消費者3万5489人から有効回答を得て集計したもので、2006年から毎年実施しており、今年が16回目となります(都道府県の調査は2009年から13回目とのことです)。毎年、注目されますし、テレビなどでも取り上げられますよね。非常に注目度の高いランキングです。
この回答の集計に関しては、点数制になっていて、「各自治体について、どの程度魅力を感じますか?」という問いに対する回答それぞれに点数をつけ、それらを加重平均して算出したものになります。
「とても魅力的」100点 「やや魅力的」50点 「どちらでもない」「あまり魅力を感じない」「全く魅力的でない」0点
という点数になっています。
都道府県魅力度ランキング2021
2021年の各都道府県魅力度ランキングは以下のようになりました。
2021年都道府県魅力度ランキング1位になったのは北海道(73.4点)でした。2位が京都府(56.4点)、3位に沖縄県(54.4点)、4位は東京都(47.5点)とここまでは前年と順位は変わっていません。
1位の北海道に関しては調査を開始した2009年から13年連続での1位となりました。点数に関しても前年は60.8点から73.4点と大幅アップとなっています。北海道を「とても魅力的」と答えた人は57.6%で、前年の40.9%より大幅に増えました。一方で「あまり魅力的でない」「全く魅力体でない」は合計でも1.0%と少なかったです。北海道は自然の豊かさや観光地、繁華街に美味しいご飯など確かに魅力的なところ多いですよね。年に1回は旅行して癒されたい場所です。納得です。
2位は京都府でこちらも13年連続の2位となりました。点数は前年の49.9点から56.4点へと上昇しています。「とても魅力的」との回答率が前年の29.4%から今年は36.1%へと急増しています。3位沖縄県、4位東京都の順位は前年と同じなのですが、いずれも魅力度が10点以上も上昇しています。5位は大阪府で、前年より10点以上も上昇する42.0点で、神奈川県を抜いて調査開始以来最高順位を記録しました。6位の神奈川県は順位こそ1つ下げましたが、点数は40.0点と前年より5.3点も上昇しています。上位にランクインしている道府県はどちらも点数の上昇が目立ちました。魅力度が上がっているんですね。
魅力度急上昇な県は
2021年の魅力度ランキングの結果を前年の結果と比較し、急上昇した都道府県を調べてみました。
魅力度点数の伸びが大きかったのは北海道でした。今年は73.4点で前年の60.8点から12.6点上昇しています。次に伸びていたのは東京都でした。東京都は前年はコロナの影響もあって点数が下がっていたこともあるのかもしれません。また、東京オリンピック・パラリンピックの影響も大きかったのかもしれませんね。
順位の上昇が最も大きかったのは千葉県で、21位から12位へと9つも上昇しました。点数も北海道、東京都に次いで伸びが大きかったです。同県を「とても魅力的」と答えた人は11.0%で、これは前年の3.9%のおよそ3倍。すごい伸びですよね。しかも20代は24.6%と前年の6.3%のおよそ4倍にも増えています。若い世代からの評価が急上昇したことは観光面での評価も同様で、観光意欲度は17位から12位へと急上昇しています。関東に住んでいるから特になのかもしれませんが、千葉県がテレビで取り上げられているのも大きいのかもしれません。コロナ禍で遠出ができず、関東の近場の観光地特集や、千葉県の物件紹介など、魅力的な話題も多いように感じます。
他に伸びが大きかったのは長崎県で、11位から8位へと3つ順位を上げました。自然や歴史に関する評価が高まっていますが、千葉県とは異なり年代においては万遍なく評価を挙げています。また、宮崎県は22位から17位へと急上昇しています。九州や、中四国地方からの居住者からの評価が目立ちました。
下位の県は
下位の方では、前年最下位の栃木県は41位(16.2点)となり、最下位から抜け出しました。そしてワースト3位は、45位埼玉県(14.4点)、46位佐賀県(12.8点)、47位茨城県(11.6点)となり、茨城県は1年で最下位へと立ち戻る結果となってしまいました。
最下位になってしまった栃木県には日光や那須など、有名観光地はたくさん存在します。ではなぜ最下位なのでしょうか?その観光地が栃木県に存在するということを知られてない可能性もあるかと思います。若い人ほど、特にあるのではないでしょうか?また、別の記事で下位の県の魅力や観光地に関して調べていければと思います。
魅力度が高い市区町村は
では、もう少し細かく魅力度が高い市区町村もみていこうと思います。
1000市区町村の中で最も魅力度が高かったのは札幌市で、2012年以来となる9年ぶり7度目の1位となりました。同市を「とても魅力的」と回答したのは、45.3%で前年の29.0%から大幅に上昇しました。2位は函館市で、1位と2位を北海道の市が独占しています。さらに、4位小樽市、10位に富良野市、26位に釧路市、29位に帯広市、30位に登別市、34位に旭川市と上位にランクインしています。北海道内には魅力的な市も多いですね。
市区町村魅力度で最も伸び率が大きかったのは軽井沢町で、49.2点と前年の33.3点から15.9点も大幅に上昇しています。順位も8位となっています。観光地としても有名ですが、コロナ禍で在宅ワークが多くなったこともあり、会社の近くに住まなくても良くなったため、自然の中でより良い環境に住みたいと思う人が多くなったのかもしれませんね。
魅力度が低くても魅力のある場所はいっぱいある
毎年、発表されるランキングですが、順位が低くても魅力的な場所は多くあると思います。上位にランクされても、下位にランクされても各都道府県にはその件にしかない素晴らしい場所あります。また別の記事で色々、県の魅力についてみていければと思います。
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