エヴィスジーンズを知る
ジーンズに関して色々調べてきましたが、実際に国産デニムのエヴィスジーンズを履いてみました。
特徴や魅力をご紹介できればと思います。
エヴィスジーンズについて
日本産のデニムブランドの中でも独自性の強さでアピールする「エヴィスジーンズ」ですが、ペイントやデザインのインパクトだけでなく、独特の裁断、履き心地、色落ちなど他のデニムとは違う特徴から国内だけでなく、国外にも多くのファンがいます。
改めてエヴィスジーンズの歴史を振り返ってみると1991年に大阪で山根英彦さんによって設立されました。現在では滋賀県の大津市に本社を移転しています。なぜ移転したのか。理由は設立者の山根さんが非常に釣りが好きで、琵琶湖畔でいつでも釣りができるようにするためだそうです。エヴィスジーンズといえばヒップポケットにペンキで描かれた通称「カモメマーク」。このヒップポケットにペンキでペイントする手法は山根さんが自ら考えたらしいです。過去に類を見ないこのデザインが大ウケしました。
エヴィスジーンズの特徴
前述したようにエヴィスジーンズ最大の特徴といえばヒップポケットに描かれた「カモメマーク」かと思います。カモメマークは、販売を始めた大阪の象徴でもある戎様（えびすさま）に由来しています。ペイント、刺繍は様々な種類があり、ペイントは購入後、一度預けて一点ごとに手書きで仕上げられます。また、エヴィスジーンズのもう一つの魅力は経年変化による「色落ち」ではないでしょうか。エヴィスジーンズはコントラストがハッキリした独特の緑がかった色落ちになるので、知らない人でも注意してみると一目で分かるほど特徴的です。そして、エヴィスジーンズは自社工場や信頼のおける国内提携工場で縫製を行い、徹底的な品質管理を行っています。その徹底さから信頼できるジーンズメーカーということがわかりますよね。
エヴィスの定番モデル
Lot.2001
エヴィスジーンズの中で最もオーソドックスなシルエットがこの品番かと思います。
山根さんが当時持っていた太めのリーバイス501を再現したモデルです。ゆったりと履くことができます。ストリートファッションに非常に相性が良いモデルではないでしょうか。
Lot.2000
少し細身のシルエットの品番です。エヴィスっぽい太めなデニムが苦手という人はこの品番がおすすめです。
大人が履いても綺麗なシルエットだと思うので、大人カジュアルな格好にもおすすめできるモデルです。
Lot.2005
エヴィスの中で最も細いシルエットと言われている品番です。裾に向けてテーパードが効いています。足のラインがはっきり見えてスッキリしたシルエットです。
エヴィスにはNo.1〜No.3まで
エヴィスジーンズにはNO.1とNO.2、そしてNo.3があります。NO.1ジーンズは旧織り機で作られていて、防縮加工がされていません。また、織る前の糸の段階で糊をかけて織ったもので、柔らかく、酸化しやすいのも特徴です。そのかわり洗うと約2インチ（10％）縮ますが、ジーンズに凸凹が出やすくなり、メリハリのある色落ちが楽しめます。穿いてると伸びてきます。一方No.2ジーンズは糸の段階で防縮加工されており、最初の洗濯で1インチほど縮む程度で、凸凹がでにくく、メリハリのある色落ちは出にくくなっています。織り上がってからもう一度糊を打っています。では、No.3はどうなのかというと、代理店販売用の安価な生地で作ったものになります。NO.3には耳はありません。
実際に履いているエヴィス
実は私もエヴィスジーンズを愛用していて現在手元にあるのは三本ほどです。昔は十数本持っていましたが現在はこの三本に絞っています。品番は全てLot.2001になります。
一本目 1998年購入 Lot.2001 NO.2
当時は、ゆったり履いていたのでだいぶオーバーサイズのものになります。履きこみすぎているので、色の落ち方もエヴィス特有の緑がかった落ち方も過ぎています。耳は虎耳になっていて青と黄色になっています。この色違いの耳もエヴィスの特徴になります。
二本目 2002年購入 Lot.2000 No.2
二本目は定番やや細めのシルエットのLot.2000です。カモメは定番の白を入れました。これはエヴィス特有の色の落ち方をしているように感じます。耳は同じく虎耳です。
三本目 2010年購入 Lot.2001 No.1
三本目は念願のNo.1を購入しました。徐々に色落ちし始めていて今後が楽しみな一本です。エヴィスのタブの種類は多くありますが、これは「エヴィスヤ」。耳は赤耳です。
まとめ
ジャパニーズデニムとして有名なエヴィスジーンズについて調べました。ドカンと有名になってしまったデニムブランドなので、ピーク時には偽物も多く出回りました。一時のブームは去ってしまいましたが、トラビススコットなどとのコラボによりまた人気も戻ってきています。でも、わかって欲しいのはデニムは人気ある無しに関わらず、大切に履けば自分色に変わり一生もののデニムになります。ブランドネームよりも生地感や色落ちの仕方などで是非自分に合う一本を選んでください。
