プロゴルファーになるまでにかかる金額は
ここ数年、日本でも若いプロゴルファーに活躍が目立っているように思えます。渋野日向子や原英莉花など女子プロゴルファーはテレビ放送での人気も高いです。先日も新たに馬場咲希という全米女子アマを優勝した選手も登場しました。年齢も17歳という若さです。
優勝賞金も高く、年齢を重ねても活躍できき、これだけ注目度もあるプロゴルファーになるためにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。私なりに色々調べてみました。
子どもから練習させてかかる費用
現在、プロゴルファーとして活躍している選手のほとんどが小・中学生のジュニア時代からゴルフを始めて毎日厳しい練習を積んでプロデビューを果たしています。やはり才能があったとしても子どもの頃からの英才教育が大事になってくるスポーツなんだと思います。
調べてみると、もちろん環境や、家庭方針、高校や大学進学など各家庭の状況・育て方によって異なりますが、女子プロに多い10歳頃からゴルフを始めさせて18歳でプロデビューさせるのにかかる費用は少なく見積もっても5,000万円〜6,000万円と言われています。びっくりです。これが男子ともなると大学卒業後にプロデビューが一般的なので7,400万円〜8,000万円以上の出費が普通なのだとか。恐ろしいです。
金額に大きな振れ幅があるのは上手な子ほど多くの試合を経験するからということもあります。ゴルフ練習場で、何球打つかにもよって金額は変わるし、ゴルフ場で月に何回ラウンドするかにもよって変わります。また、年間に換算して10試合〜15試合の遠征費や宿泊費、さらには普段の毎日の練習やコースでのプレー代、クラブなどの用具代と挙げれば気の遠くなるような出費になってきます。
しかし、あくまで忘れてはいけないのがこれは“プロゴルファーにするために掛かる費用”で、さらにそこに生活費も加わってきます。これはなかなか厳しいと判断してしまうのではないでしょうか。
プロになるためにかかってくる費用
加えてプロゴルファーになるためのテストにもお金がかかってきます。調べたところ国内男子ゴルフツアーに出場するためのQT(クォリファイングトーナメント)に出場するだけでも多額のエントリーフィーや出場経費が掛かるそうです。
4段階あるQTのファーストからファイナルまで勝ち進んで掛かる金額の目安が、エントリーフィーがファースト、セカンド合わせて21万円、そこに出場経費が重なります。プロのトーナメントに出場する権利を得るためだけでも合計で50万円以上の経費が掛かります。以下にまとめてみました。
ファーストQT(54ホール)エントリーフィー10万8000円 出場経費 約5万円
セカンドQT(72ホール)エントリーフィー21万6000円 出場経費 約10万円
(ファーストQT通過者は10万8000円)
サードQT(72ホール) エントリーフィー21万6000円 出場経費 約10万円
(セカンドQT通過者は免除)
ファイナルQT(108ホール)エントリーフィー21万6000円 出場経費 約15万円
(サードQT通過者は免除)
一方女子は、LPGAに所属(プロテスト合格により得られるプロ資格)しているかによりエントリーフィが変化しますが、非会員ならばエントリーフィだけでファーストからファイナルまで勝ち進むと30万円掛かります。
そのほか、プロテストを受けるとなると、合格までに掛かる費用は合計で100万円掛かると言われているので、プロゴルファーになるためのステップだけでも、トントン拍子に行って150万円以上の出費です。やはり才能だけで簡単になれる職種ではないようです。
プロになるために必要な練習量
ここまでは、プロになるための必要経費の部分です。才能だけでは簡単になれる職種ではないというのはわかったかと思いますが、では、プロになるためにはどのくらいの練習量が必要なのでしょうか。一般的にアマチュアゴルファーが目指すパープレイができるようになるには相当な練習が必要だと思われます。パープレイとは1ラウンド18ホールを規定打数でプレイすることです。普通のコースは1ラウンド、パー72なので、1ラウンド72打で回れればいいという事になります。ゴルフ初心者や一般の人だと約110前後、少し上手い人だと100前後で回れるようです。では、憧れのパープレイができるようになるには、どれだけの練習量が必要なのかというとズバリ1回の練習で250〜300球の球打ちを週に1、2回。 さらに、ラウンドコースでの練習を月に1、2回するのが理想のようです。あくまでもパープレイができるようになる為の練習量目安です。色々なプロが話していたり、アマチュアでも上手い人が言っていたことを参考にさせていただきました。プロゴルファーになるには、1回500球の打ち込みを毎日、そして、ラウンドでの練習も週に2回は行う必要があるようです。こういった練習にももちろん費用がかかってきますので、プロになるには大きな費用がかかることが分かります。
でも、プロになれれば
プロになるためにかかってくる費用はなんとなくわかっていただけたかと思います。ここまでかけて、プロゴルファーの年収はいったいどのくらいになるのでしょうか。国内最高の賞金金額と言われているのが「ダンロップフェニックス」です。この大会が賞金総額が2億円に設定されているそうです。賞金総額が2億円に設定されている場合、優勝した人はその20%がもらえるのだそうです。つまり、2億円の20%なので約4,000万円となります。この金額が高いと思うか、低いと思うかは人それぞれですが、大会の賞金は優勝者だけではなく50位くらいまでは出るそうです。もちろん優勝者のようなパーセンテージではないのですが、プロの人からしたら遠征費などを考えたら優勝者以外にも賞金が出ることは良いのではないでしょうか。
また、プロになれば大会の獲得賞金以外にもスポンサー料や有名になればcmなどの広告料なども入ってきます。また、国内だけでなく、海外にも大会があります。海外はもっと優勝賞金が高いようです。確かに夢のある職業ですよね。
まとめ
最近注目度が高いプロゴルファーになるためにかかってくる費用を大雑把ではありますが、調べ、ご紹介させていただきました。ポッと出てきたように思える馬場咲希選手もきっと子どもの頃から練習し、ご両親の支援もあり、今回優勝できたのだと思います。なんでも簡単になれるプロなんてないのだと思います。
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