ブルーインパルスのことを考えてみた
8月24日、本日は2020東京パラリンピックの開会式です。毎回オリンピックに比べてパラリンピックは放送だったり、出場選手、開催競技など知らない人も多いとは思いますが、せっかくの東京開催なので東京オリンピック同様、日本人選手の応援・活躍を期待しましょう。そんな開会式の今日、ブルーインパルスが東京の空を飛びましたが、なんで飛んでいるかなど知っていますか?
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ブルーインパルスとは
本来のブルーインパルスが飛ぶ意味は航空自衛隊の存在を多くの人々に知ってもらうために、航空自衛隊の航空祭や国民的な大きな行事などで、華麗なアクロバット飛行を披露するためでそのアクロバット専門のチームのことがブルーインパルスです。宮城県の松島基地をベースにしており正式名称は、宮城県松島基地の第4航空団に所属する「第11飛行隊」。流石にこの正式名称は知りませんでした。今回のカラースモークは、赤、青、緑の3色のカラースモークでした。写真を撮ったのですが、曇り空とあっという間に言ってしまったのでスモークも綺麗に映らなかったです・・・。ちなみに東京オリンピックの時はオリンピックのシンボルカラーの赤、緑、黒、黄、青でした。
ブルーインパルスの設立に関してはかつて、静岡県・浜松基地で、勤務の合間に飛行教官同士が曲技飛行の練習を無断で行っていたのが上官の目にとまり、浜松基地の航空祭で演技を一般公開したのをきっかけとして、1960年にF-86Fに専用の塗装を施し、飛行隊の「空中機動研究班」として発足したとされてます。
ブルーインパルスが飛ぶ意味とは
今回オリンピック・パラリンピックの開会式に合わせて飛ぶことで話題となっている「ブルーインパルス」ですが、そもそもブルーインパルスが飛ぶ意味とは何なのでしょうか?
海外ではブルーインパルスのような展示飛行専門チームのことをディスプレイ・フライト・チーム(Display Flight Team)と言ったり、展示飛行のことをデモンストレーション・フライト(Demonstration Flight)と言ったりします。この中でキーワードとなるのは、展示=デモンストレーションという言葉の持つ意味です。 デモ(デモンストレーション)という言葉には「実証する」という意味があります。街頭でのデモ行進も、主義主張をアピールするデモンストレーションの言葉が該当します。ブルーインパルスが展示飛行で実証しアピールしているものとして、下記の3点が考えられるのではないでしょうか。
- 航空自衛隊の戦闘機パイロットの技量
- 航空自衛隊の航空機の運用能力
- 航空自衛隊の保有航空機(ブルーインパルスの場合、純国産ジェット練習機T-4)の性能
また、加えて、その展示飛行の目的には、大きく以下の2点があると考えます。
- 航空自衛隊に興味を持ってもらうためのアピール(広報)
- 航空自衛隊の戦闘機パイロットや航空機の技量、性能、運用能力を示すことによる任務遂行能力の実証(抑止)
ブルーインパルスは、広報と実証を通じて「航空自衛隊を見える化する」展示飛行専門チーム、ということもできるかもしません。防衛機密などですべてをあからさまにオープンにできない航空自衛隊において、その能力を抽象化して見える化することは大変重要な任務であることは間違いないと思います。
今後、ブルーインパルスが見れるタイミングは?
今回注目度も高かったブルーインパルスの展示飛行でしたが、では次見る機会はあるのか。元々、航空祭や国民的なイベントで展示飛行を披露する専門チームですが、その航空祭は都心から最も近い埼玉県入間市の入間基地航空祭があります。現在は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から1年以上にわたって全ての航空祭が中止になっています。コロナが続く以上展示飛行を見学できる機会は極端に少なくなっています。
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