いまさら聞けないビールの違い、調べてみた
暑い夏も終わりを迎えてきています。まだまだコロナで外食はできないとはいえ、美味しい食材が溢れる「秋」がやってきます。夏に飲むビールも好きだけど、秋の美味しい食材と一緒に飲むビールもたまらなく好きです。そこで最近では「第四のビール」というものが出てきている中、第二・第三のビールとの違いもそこまで知らないので、改めて調べてみました。
第一のビール
まずは「第一のビール」に関して。第一のビールという呼ばれ方はしないですが、「従来のビール」のことを指します。
ビールの定義は、
- 麦芽比率50%以上であること。
- 副原料の重量の合計は、使用麦芽の重量の5%の範囲内であること
この条件を満たしていなければ、例え味が限りなくビールに似ていてもビール風味飲料として扱われます。
2020年10月から酒税が350mlあたり7円減税されました。350ml缶の酒税は54.25円となり約23円の減税となりました。一昔前と比べたら安くなっているのです。発泡酒と比べ高いイメージがあったのですが、実は買いやすくなっていたんです。
代表的なものには
- サッポロ 黒ラベル
- アサヒ スーパードライ
- サントリー ザ・プレミアム・モルツ
などがあげられます。
第二のビール(発泡酒)
「第二のビール(発泡酒)」はどのような特徴があるのか。
「発泡酒」の定義は、ビールと同じ原材料を発酵させたもので、
定義としては、
- 麦芽比率50%未満のもの
- 麦芽比率50%以上であっても、ビールに使える原料以外の原料を使用したもの
- 麦芽比率50%以上であっても、規定量を超えて副原料を使用したもの
これらが「発泡酒」です。但し、蒸留酒等を原料に含むものを除きます。
ビールの方が制限が細かく設けられていて、麦芽50%以上で副原料は使用できるものが限られています。また、使用できる量までも制限されています。それに対して、発泡酒は自由で、麦芽を使用していれば、副原料はどんなものでも、どれだけでも使用できるようです。
実際に飲んでみるとわかりますが、ビールと比べると味や風味が大きく違うように感じます。前述したように麦芽の使用量が多いビールは味が濃く、使用量が少ない発泡酒は味が薄いと感じるはずです。
代表的なものには
- KIRIN 淡麗グリーンラベル
- アサヒ スタイルフリー
- サッポロ 極ZERO
などがあげられます。
第三のビール
続いて「第三のビール」に関してですが、第三のビールとは発泡酒よりもよりも安価なビール風味飲料を、というコンセプトで開発されたのが第三のビールです。麦芽を使用せず、発泡酒にスピリッツを混ぜたもののことを指しています。
第三のビールの定義は、
- 糖類、ホップ、水および麦芽以外の穀物(大豆やとうもろこしなど)の醸造酒
であるということ。
分類上はその他の醸造酒。第三のビールの酒税は350mlあたり28円。値段を133円とすると、酒税は2割ほどになります。第三のビールとはビール風味の発泡アルコール飲料の名称になって、ビールとの誤認を避けるために「新ジャンル」と称しています。
ビール風味飲料というもので、本来のビールが好きな人には物足りないかもしれませんが、最近ではカロリーや糖質、プリン体を抑えた商品や、よりビールに近い本格的な味わいを再現した商品など多く発売されています。体のことや、年齢を重ねて健康のことを考えたら、ビールの味わいを感じられて、体に良い第三のビールがおすすめになってきます。
代表的な商品は
- サントリー 金麦
- KIRIN 濃い味 糖質ゼロ
- アサヒ アサヒ ザ・リッチ
などがあります。
ビールと比べて、軽やかに飲めると思います。使用されている麦芽の量が少ないためコクや風味は穏やかですが、喉越しがスッキリして飲みやすさがあります。
第四のビール
そして「第四のビール」に関してです。
第四のビールの定義は、
- 麦芽使用率50%以下の発泡酒にスピリッツ(蒸留酒)を加えたもの
分類上は醸造酒ではなくリキュール。第四のビールの酒税は第三のビールと同額です。
酒税法の分類としては第三のビールと同じものに当たりますが、製法が異なることから一般的には「第四のビール」と呼ばれています。
代表的な商品は、
- アサヒ 贅沢ZERO
があります。
第三のビールに近いものになるので、ビールとの味の違いはやはりその軽さかと思います。スッキリして飲みやすいのが特徴です。
年代や好みによって飲み分けすればいい
今出ている「ビール」に関してみてきましたが、結局、年代や好みによって飲む種類は変わってく変わってくると思います。最近の人は「ビール」の苦味が苦手な人も多いかと思います。また、昔から発泡酒や、第三のビールを飲んでいたらその種類が「ビール」と思うかもしれません。色々自由な時代、お好みにあったビールで食事を楽しんでください。
ここまで読んでいただきありがとうござました。また次の記事も読んでいただけたら幸いです。
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