日本を知れば海外も知りたくなる。意外と知られてない海外デニムを調べてみた。

前回国産デニムについて知ることができました。では今回は海外デニムについて。しかも、リーバイス以外で知っておきたいデニムブランドを調べてみました。海外製のものは価格的に高価なものも多く古着屋などではなかなか巡り会えないかも知れません。出会った時のために事前に知識を身につけておきましょう。

特徴的なブランドを国別でご紹介させて頂きます。

アメリカのデニムブランド

Wrangler(ラングラー)

『ラングラー』は、リーバイス、リーと並び「アメリカ3大ジーンズブランド」の一つとして数えられるブランドです。米国のワークウェアメーカーであるブルーベル社が立ち上げたブランドで、誕生したのは1947年です。タフで機能的なジーンズがウェスタンカウボーイから人気を集め、1975年には定番モデルの1つ13MWZが全米プロ・ロデオ・カウボーイ協会から公式ジーンズとして認定されています。
特徴としては主に遺伝子組み換えではないコットン、GMOフリーのコットンを使用しています。ナチュラルな風合いを演出するために、素材使いにも徹底してこだわっているのです。

代表作は人によって見解もありますが11MWZではないでしょうか。世界で初めて“ジーンズ”という名称で売り出されたとされる「11MW」があって、そのジップフライバージョンである「11MWZ」は、「11MW」が誕生した翌年の1948年にリリースされました。

Lee(リー)

『Lee』は「アメリカ3大ジーンズブランド」の一つで、誰もが知っているデニムブランドではないでしょうか。

1889年にアメリカのカンザス州にて創業されました。でも、設立当時はジーンズのブランドではなく、食品と雑貨の卸売をしていたそうです。1911年よりデニム衣料の生産をスタートしました。ハリウッドスターのジェームス・ディーン氏が映画「理由なき反抗」で『リー』のジーンズを着用したことがきっかけで、その人気に火がつきました。特徴としては、大半のデニムブランドは右綾織りの生地を使っていますが、『リー』では左綾織りのデニム地を採用しています。一般的に、デニムに使われる糸は左撚り。撚り方向と同じように左綾で織ると、糸の撚りが締まって綾目が際立ちます。加えて、右綾と比べてハッキリとタテ落ちするのも左綾デニムの特徴です。また、オーガニックコットンを中心としたブレンド綿を使用しているので、履き心地と共に、地球の環境を考えているデニムブランドといえます。

そんなLeeの代表的なモデルといえば101Zではないでしょうか。スタンダードストレートで、この原型となるモデルが誕生したのが1920年代です。歴史が深い逸品です。

rag & bone(ラグアンドボーン)

ラグアンドボーンは2001年に立ち上げられたニューヨーク発のファッションブランドです。特徴としてはシンプルでスタイリッシュなデザインとデニムの履き心地の良さと言われています。2004年からメンズラインが登場しました。ブランド立ち上げ当初は、デニムパンツが主なラインナップでしたが、現在はデニムパンツに合うトップス、レディースではブーツやスカート、ワンピースまで、幅広いアイテムが発表されています。デニムへのこだわりが強く、縫製・素材に妥協せず、熟練した職人の手によって作られ、メンズではジュード・ロウ、レオナルド・ディカプリオなどのハリウッドスターが愛用しています。デニムへの拘りが強いブランドだけあって多くの型のデニムを作っています。どれもデニムのワークウェアの良さはそのままに上質なアメリカンカジュアルがでています。

このブランドに関しては代表作というより、個々人の好みに合わせて種類が多くあるので、色々みてみることをお勧めします。

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イタリアのデニムブランド

GAS(ガス)

イタリア発のジーンズブランドで、クラウディオ・グロットが1984年にブランドをスタートしました。GASのロゴは特徴があって、ロゴであるダブルレインボーの意味合いは、大西洋とインド洋が交わる南アフリカのケープタウンで、嵐のあとに太陽が昇るときに掛かる、2つの虹を表現しています。このロゴは、協調性、積極性、活力といったGASならではの価値観を反映しています。GASジーンズも種類が多いのが特徴です。2006年にGAS JAPANが創立されていましたが、2020年に解散しています。事実上の日本撤退となったので、それ以降は見る機会も減ったブランドでもあります。

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JACOB COHEN(ヤコブコーエン)

イタリア屈指の人気を誇るデニムブランドです。1985年にイタリアのパドヴァにて、いくつかのブランドを成功に導いたと言われる企業家のTato Bardelle(タト バルデッレ)が創業したブランドになります。リーバイス501の仕様にのっとりながらも、イタリア独自の立体裁断、テーラード技術をあしらって、他のジーンズにはない美しいシルエットを作り出しています。「高級スーツを着る人の普段着」をコンセプトとして、「高級仕立てのジャケットに合うデニム」「ジーンズでありながらスラックスのように快適でエレガントで毎日穿きたくなるようなジーンズ」を目指して仕立てられている為、ジーンズでありながら非常に繊細な作りになっているのも特徴です。デニムの産地として世界的に有名な岡山からわざわざデニムを調達し。イタリアのテーラー技術で生産するという点もこのブランドのこだわりでもあります。

JACOB COHEN ヤコブコーエン / NICK LTD J622 リミテッド ブルージーンズ ・art. UQL0634-S3619-157D ・leather patch. バレンシアハラコ ・made in Italy ・リミテッドシリーズ ・ブルーデニム / ストレッチ / セルヴィッチ

フランスのデニムブランド

メゾンキツネ

「ニュークラシック」をコンセプトに掲げるパリ発のブランドです。シンプルでありながら日常に溶け込む飽きのこないスタイルを提案しています。このブランドもデニムの聖地「岡山県産」のジーンズを使用したコレクションも多彩です。フランス、日本、イタリアの素材を駆使し、音楽やアートといった他ジャンルからの刺激を落とし込んだユニークなデザイン、そして計算し尽くされたシルエットによって表現されるコレクションは非常に魅力的です。

ルシアン ペラフィネ

キング・オブ・カシミア」の異名を持つブランドです。1986年にルシアンペラフィネ(Lucien Pattat-Finet)自身の名前をとったブティックを初めてパリでオープンさせたのが始まりとなっています。最高品質でありながらストリートを強く意識した服へのこだわりはジーンズにも多く見られます。バックポケットには同ブランドのアイコン「スカル柄」も健在です。

イギリスのデニムブランド

SUPER FINE(スーパーファイン)

スーパーファインは、イギリス、ロンドンを拠点とするデニムを中心としたブランドです。スーパーファインのシグニチャーとも言われるスキニージーンズは、シンプルなデザインで、肌にデニム地がぴったりと付いているように見え、非常にタイトです。スキニージーンズのパイオニアブランドの1つと表現されることもあります。脚のラインが美しく見えることから、ケイト・モス、シエナ・ミラーなど、スーパーモデルや女優を中心にセレブリティが愛用していると言われています。

スウェーデンのデニムブランド

Nudie Jeans(ヌーディージーンズ)

ヌーディージーンズは、元々リーで働いていた3人のジーンズデザイナーたちが創立したスウェーデン発祥のブランドです。イタリアで製作されるジーンズは、世界中で最も優れた加工技法を持っていると言われていて、ヌーディージーンズはイタリアでジーンズを作ることに徹底してこだわっています。スキニージーンズやタイトな形のジーンズを作るのが、とても上手なブランドです。

「第二の肌」というコンセプトの通り、ジーンズがすっかり肌に馴染むように気を配ってジーンズを作っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。各国それぞれ特徴的なブランドを紹介させて頂きました。あげたブランド以外でも、有名なアーペーセーや、ポールスミスジーンズなど既に馴染みの多いブランドなどもあります。知れば知るほど、見れば見るほどそれぞれの特徴を感じられると思います。通販ではわからないことなので是非店頭で見てみてください。