スプラトゥーンの人気を考えてみた

2022年9月、今最も人気のあるゲームソフトに挙げられるものに「スプラトゥーン」が挙げられます。シリーズ自体も三本目になり、その時点で人気が高いことは証明されていますが、なぜそこまで人気作になったのでしょうか。調べてみました。

スプラトゥーンとはどんなゲームなのか

スプラトゥーンとは、任天堂から発売されたゲームソフトで、今や小学生から大人まで幅広い世代でプレイされているシューティングゲームです。ゲームジャンルでは、TPSになります。

ちなみにTPSとはサード パーソン シューティングゲーム(Third Person Shooting game)の略称で、三人称視点(主人公後方視点)の シューティングゲーム のことを指します。

ゲームは、インクが入った水鉄砲を使って地面にインクを塗り、一番多くの地面を塗ったチームが勝ちというルールです。スプラトゥーンは、4人1組のチームで構成され、チーム戦で戦います。

知っている友達同士でチームを組むこともできるのですが、ほとんどの場合、インターネット上の知らない人3人と自分の4人で即席のチームを作り、相手チームと戦うオンライン対戦がメインになります。

4対4で地面の塗り合いをするわけですが、それだけでなく、対戦相手を撃って倒すこともできます。相手を倒すと少しの間、倒した相手は動きを止められ、またスタート地点まで戻されてしまいます。その間はプレイしている人数に差が出ますので有利に戦うことができます。もちろん正面から相手に向かって行っても簡単には倒せません。隠れたり、背後から攻めたり、地形の高いところから狙ってみたり色々な工夫をしながら戦っていきます。

このゲームは、

・色を塗る陣取り要素

・相手を攻撃して倒すシューティング要素

・優位な条件で戦うかくれんぼ要素

の3点の要素を考えながら自分が有利な行動を選択して戦っていくのが、スプラトゥーンの遊び方になります。

スプラトゥーン3の売れ方

スプラトゥーン3は発売後3日間で国内販売本数が345万本を突破したと発表されました。ゲーム機のNintendo Switch向けソフトの発売後3日間の国内販売本数としては過去最高の販売本数になるとも併せて発表されました。

この数字が一体どのくらいすごいのかというと、過去に大反響を呼んだ作品で2020年3月に発売された『あつまれ どうぶつの森』があります。調べてみると、ダウンロード版を含まない数字ではあるが、同作の3日間での国内推定販売本数は188万(ファミ通調べ)でした。当時としては、Nintendo Switch向けソフトとして歴代1位の初週販売本数を記録し、2022年3月末までに全世界で3864万本を売り上げています。

同じ販売日数でみると、あれだけ大ヒットした「あつ森」よりも売れています。スプラトゥーン3は途轍もないヒット商品ですよね。

なぜここまで人気になった?

これだけ人気が高い作品なのはなぜなのか。これだけ多くの人を魅了した理由は?この作品をプレイしたことがある人はその魅力を実際に体験しているわけですが、未プレイの立場だと全然ピンとこないでしょう。色々調べてみました。

  • 可愛らしい見た目で国内だけでなく、海外受けも抜群

昔からこのTPSのようなゲームはありました。ただ、人間同士の撃ち合いが主軸になっていることもあり、よりリアルに描写される作品が主でした。スプラトゥーンのキャラはデフォルメチックで身長も低く、イカにも変身できる。しかもどの姿も可愛らしい見た目で、どの年代にも受けがいいのだと考えられます。

  • 敵を倒す以外の目的

TPSのようなゲームは「敵を倒す」ことを目的としている作品が多いです。そのため、慣れない人は作品自体手に取る機会が少なくなってしまいます。すぐに「キル」されて全然進まないなんて経験していた人も多いのではないでしょうか。ですが、スプラトゥーンはそんな「キル」できなくても勝利に貢献できる「ナワバリバトル」なんです。自分たちが撃つ「インク」で染め上げた面積の広さで勝敗を決します。「キル」の数は直接関係せず、チームの陣地がより広い方が勝者となるのです。前述したように、「キル」すれば一定時間その相手は何もできなくなるので「有利」にはなります。「キル」が取れない初心者でも、地面や壁を塗ることで勝利に貢献できます。そのため、何もできずにやられてしまったなどの「無力感」が湧き上がりにくく、プレイ意欲を急激に失うような事態を避けられるのです。いくらやられても、最終的には陣地の広さで勝敗が決まる「ナワバリバトル」。この要素を主軸に据えたことで、対戦型TPSゲームの楽しさをより多くの方が味わい、新たなユーザー層への訴求に成功したのだと思います。その結果『スプラトゥーン』が大ヒットし、このジャンル自体の盛り上がりにも貢献しました。

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この流れに乗っかるしかない

ここまで「スプラトゥーン」の人気について調べてきましたが、とにかく今は色々調べてみるよりもぜひ一度プレイしてみた方が良いと思います。きっとハマると思います。きっとこの人気の理由がわかります。この流れ、乗っても損はないでしょう。