緊急事態宣言明けたから、まず旅行に行くなら新潟の十日町市だと思った。

緊急事態宣言も明けて、コロナの感染者数も日に日に減ってきています。ワクチン摂取者も増えてきて少しだけ安心と以前のような日常生活も戻りつつあります。今まで我慢していた分、少しずつ県外への移動や旅行なんてこともしたくなりますよね。そこで、個人的に行ってよかった場所の中から、今回は「新潟県十日町市」をご紹介させていただければと思います。

新潟県 十日町市のこと

十日町市は、新潟県南部と長野県の県境に位置し、590.39平方キロメートルの広さがあり、東京からは上越新幹線で越後湯沢駅まで1時間20分、北越急行で十日町駅まで40分とおよそ2時間の距離にあります。南北にかけて日本一の長さを誇る信濃川が流れ、雄大な河岸段丘が形成されています。

5つの「川西」「松代」「十日町」「松之山」「中里」エリアに分かれていて、それぞれのエリアに見どころがあります。

  • 十日町エリア

市の中心部で交通の要所となっているエリアです。笹山遺跡から出土した国宝「火焔型土器」などを展示する博物館や美術館があるのも十日町エリアになります。雪深く厳しい冬期間の副業として織物が盛んとなり、実は京都に次ぐきものの総合産地となっているとのことです。商店街には多くのお店があり、カフェなどもあり、美味しいものが食べられるお店も多くあります。歩くだけでも楽しめるかと思います。

  • 川西エリア

世界的な芸術家ジェームズ・タレルによる作品「光の館」があるのが川西エリアです。あの外観は宿泊せずとも行く価値はあると思います。
河岸段丘の上部に位置するナカゴグリーンパークから節黒城跡にかけて大地の芸術祭を代表する作品が数多く展示されています。越後三山を望むことができる眺めも良さも魅力です。信濃川の西側に位置するこのエリアは川沿いの平野部に一面の田園風景が広がります。

光の館 ホームページ https://hikarinoyakata.com/

  • 中里エリア

自然の造形美が広がる中里エリアは大自然に癒されます。エメラルドグリーンの清流 清津川の上流では、自然×アートが融合した絶景名所「清津峡」が楽しめます。
信濃川や清津川の流れる水によってつくられた階段状の地形「河岸段丘」が広がる里山風景もこのエリアの魅力です。

  • 松代エリア

山々に囲まれた棚田の里 日本の原風景が残るのがこの松代エリアです。ここのエリアの棚田は本当に綺麗で多くの写真家の方や、最近ではドローンなどでも撮影されています。かつて厳しい自然にさらされながらも、その度に棚田を守ろうとした先人の工夫がありました。やがて文化的価値を見出し、今もその美しさを伝えています。
大地の芸術祭の拠点施設や作品が各地に展示されていますので散策しながらの鑑賞もおすすめです。色々な場所に多くの作品があるので、そばを食べて一休みしながら歩いたりドライブするのおすすめです。

  • 松之山エリア

日本三大薬湯に数えられる松之山温泉のあるのが松之山エリアです。多くの日帰り温泉場があり、大自然の中、気持ちよく過ごせます。700年の歴史を誇る上杉家ゆかりの温泉地です。また、高原やブナ林、棚田など起伏に富んだ地形には珍しい動植物が生息しています。野鳥の宝庫としても知られており、およそ140種が生息していると言われています。また、キャンプ場もあり、山の上にある大厳寺高原キャンプ場はコテージも設置されているので、キャンプ未経験の人でも楽しめます。アクティビティも充実しているので、大自然を満喫できます。

エリア全体が美術館

新潟県十日町市は自然が豊かで、食べ物も美味しいのですが、最近だと、「美術」的にも非常に面白い地域になるのではないかと思います。越後妻有地域付近では200年から3年に1度、大地の芸術祭が開催されていて、2021年には開催8回目となります。一年を通して約200点の作品を楽しめるだけでなく、季節ごとに企画展やイベント、ツアーを開催しており、アート作品や旧小学校での食事や宿泊もできます。光の館もそのアートの一つになります。

毎年雪も多い時には3mくらい積もる土地ですが、毎年3月頃には野外音楽フェス「豪雪JAM」も開催されます。2007年より開催されて長く愛されている音楽フェスです。コロナもあり今年は開催できませんでしたが、冬に開催される野外音楽フェスは他にないのではないかと思います。

このようにどの時期に行っても芸術に触れることができる場所がこの「十日町市」なのです。

十日町市に行くならここは外せないところ(個人的に)

私自身、何度か十日町市には行っており、毎回、ご飯の美味しさや、大自然に圧倒されたり、地元の人と仲良く飲んだりとこの土地には非常に楽しませていただいております。そんな私の超個人的主観になるのですが、行ってもらいたい場所をいくつか紹介させていただきます。

  • 清津峡

1941年に国の名勝および天然記念物に指定されて、日本三大峡谷の一つとして知られています。2018年に行われた大地の芸術祭でトンネル全体が中国出身の芸術家マ・ヤンソンの作品として改修されました。これが話題になり、年配の人だけでなく、若者も行くようになり、Instagramでも多くの人が掲載しています。曇っていてもこの綺麗さです。

  • 越後妻有大厳寺高原キャンプ場(旧:大厳寺高原松之山キャンプ場)

キャンプ好きな友人と一緒に行ったのですが、食堂のご飯は美味しく、キャンプ場の中の食堂とは思えないほどです。アクティビティもでき、SUPやカヌーを体験しました。インストラクターの方も面白い方で、初めてでしたが、すぐにできるようになりました。また、キャンプで一晩過ごした後の「朝日」。これが最高でした。

  • 松之山温泉

先に紹介させていただきましたが、日本三代薬湯に数えられる温泉です。日帰り入浴ができるところも多く、日頃の疲れを取るには最高の場所です。宿泊でできなくても温泉には浸かっておきたい場所です。

  • 名代生そば 由屋

「へぎ」という器に1口分ずつを分けて盛られ、布海苔(ふのり)をつなぎに使った独特の風味と強いコシとツルツル食感が特徴の新潟の郷土料理「へぎそば」があるのですが、十日町でへぎそば食べるならここだと思います。時間帯によっては並ぶかもしれませんが、並ぶ価値あると思います。せっかく新潟行くなら地域のものを。

  • うおぬま倉友農園 おにぎりや

南魚沼塩尻にある「普通のおにぎり」販売店です。ただ、さすが魚沼。普通のおにぎり、普通の米が異常に旨い。ここも曜日や時間帯次第で並びますが、並んでください。そして思っている以上に買っても食べてしまえると思います。

  • 焼肉 玄海

カルビクッパだけ食べてください。他も美味しいですが、必ずカルビクッパは食べてください。

まとめ

私は、元々仕事も出張多く、色々な都道府県、色々な観光地に行ってきました。その中でも、今回紹介させていただいた「十日町市」は自然もあり、温泉もあり、芸術もあり、美味しいご飯もあるという場所で旅行に行くなら、体を休めたいならここと自信を持って勧められる地域です。今回でなくても、一生に数回は行くことをおすすめします。

ここまで読んでいただきありがとうございました。また次の記事も読んでいただければ幸いです。