この秋要注目のアニメ 『チェーンソーマン』

2022年秋、放送前から注目度が非常に高いアニメの一つに「チェーンソーマン」が挙げられます。初回の放送後の話題性も抜群に高く、過去放送されているアニメの「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」のように必ず注目度も上がる作品になると思われるので、まだ見ていない人は今のうちに見直し、さらに漫画も読みはじめてはいかがでしょう。

「チェーンソーマン」ってどんな漫画?

チェーンソーマンの作者は「藤本タツキ」先生です。このチェーンソーマンの第一部「公安編」は週刊少年ジャンプで連載されていました。

以下、こんな漫画ですという、あらすじになります。

「悪魔」が日常にいる世界。父親の残した多額の借金の返済のため、主人公の少年デンジは悪魔のポチタとともにデビルハンターをして生計を立てていた。しかし借金は一向に減らず、毎日食パン1枚の底辺生活。そんな中裏切りに遭ったデンジは、バラバラにされ殺されてしまうが、ポチタが自分の命と引き換えにデンジを「チェンソーの悪魔」として蘇らせた!その場にいた敵を一掃したデンジは、マキマというミステリアスな女性に拾われ、"公安"所属のデビルハンターとなったが…。

そのタイトル通り、結構過激な描写も多く、少年誌での掲載がいいものかという意見もあります。ただ、それ以上にその独特の世界観はハマれば抜け出せなくなり、中毒性も非常に高いように思えます。

気になる「中毒性」ポイント

チェンソーマン 全巻セット(1-11巻) (ジャンプコミックス) [ 藤本 タツキ ]

前述もしたようにジャンプで掲載の作品になります。ジャンプ三原則は「友情・努力・勝利」ですが、この作品は対極にあたる作品のように思えます。ではなぜここまで注目されているのか。中毒性が高い点がいくつかあると私は思いますので、その中毒性ポイントをご紹介させていただきます。

各キャラクターの強さ

漫画を読み進めていくとわかるのですが、今作品の主要キャラクターに「まともな人間」がいません。真っ当な神経の持ち主はデビルハンターは続けられないのです。悪魔が恐れるデビルハンターは、強い人間ではなく岸辺隊長曰く「頭のネジがぶっとんでるヤツ」。すべてのキャラに"恐怖"という感情が欠落しているという設定なのです。その分、個々のキャラクター性も非常に強く感じます。

やりすぎなバトルシーン

ジャンプの真髄といえばバトルシーンだと思います。過去作でも語り継がれるバトルシーンはいくつも挙げられます。それらと比べてもこの「チェーンソーマン」のバトルシーンは読者が絶句するほどに途轍もないものだと思います。この他と一線を画すバトルシーンは見ものです。

女性キャラが魅力的

漫画において一つ注目されるのが「女性キャラクター」だと思います。チェーンソーマンではこの女性キャラがとにかく魅力的であると思います。本作のヒロインは一体誰なのか?デンジのバディのパワー?(魔人だけど)上司のマキマ?(デンジを犬扱いするけど)それともレゼ?(そもそも得体が知れない)共通するのは、みんな美女で、あり得ないぐらい強く、何故か全員デンジを殺そうとしているということです。キャラの強さも伴って非常に魅力的です。

張り巡らされた伏線

一見するとストーリーにも深みがない印象を受ける『チェンソーマン』ですが、実は伏線だらけの漫画なのです。読み進めていくと、想像以上によく練られたプロットであることがわかるはずです。ショッキングな伏線回収も多く、何度読み直しても面白く、その伏線に気づくと、さらに面白くなってくる作品だと思います。

アニメ制作側にも注目

アニメ「チェンソーマン」を手がけるのは、これが初監督となる中山竜さん。これまでに「呪術廻戦」19話のコンテ演出、「盾の勇者の成り上がり」第16話の脚本・コンテ・演出などを務め、「呪術廻戦」のオープニング曲「廻廻奇譚」で知られるシンガーソングライター、Eveさんの楽曲「レーゾンデートル」のMVも手がけています。アニメーション制作を担当するのはMAPPA。「呪術廻戦」をはじめ、「『進撃の巨人』The Final Season」「ドロヘドロ」「ゾンビランドサガ」「BANANA FISH」「この世界の片隅に」などを手がけ、23年には「少年ジャンプ+」に連載された漫画「地獄楽」のアニメ化も担います。またビジネス面で見ても、アニメ「チェンソーマン」は製作委員会方式ではなくMAPPAの1社出資で製作されていることが注目を集めています。

アニメ音楽にも注目

今回このアニメが話題になっている点の一つに「音楽」も挙げられます。米津玄師さんによるオープニングテーマ「KICK BACK」は、常田大希さん(King Gnu、millennium parade)が共同編曲として参加するという、超強力タッグが実現した楽曲です。さらに、挿入歌は「マキシマム ザ ホルモン」の「刃渡り2億センチ」が採用され、エンディングテーマは全12曲から1曲ずつ週替わりという、過去には無いと思われる豪華さです。エンディングテーマを担当する12組のアーティストは「マキシマム ザ ホルモン」「女王蜂」「ずっと真夜中でいいのに。」など途轍もない豪華さです。以下にまとめました。

ano「ちゅ、多様性。」 Eve「ファイトソング」 Aimer「Deep down」 Kanaria「大脳的なランデブー」 syudou「インザバックルーム」 女王蜂「バイオレンス」 ずっと真夜中でいいのに。「残機」 TK from 凛として時雨「first death」 TOOBOE「錠剤」 Vaundy「CHAINSAW BLOOD」 PEOPLE 1「DOGLAND」 マキシマム ザ ホルモン「刃渡り2億センチ」

まとめ

漫画で話題になっていた作品のアニメ作品ですが、注目度も高く、期待値を超えてきそうです。その映像から多少賛否出るでしょうが、「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」に続くアニメヒット作にきっとなると思います。要チェックです。