夏の疑問 エアコンはつけっぱなしの方が安い?

夏本番に向けて日中の気温も非常に高くなってきました。30℃が当たり前のようになってきています。そんな中、毎年疑問に感じるのが、「エアコンはつけっぱなしの方が値段は安くなる」という噂です。

一般的なイメージですとやはりつけっぱなしだとどんどん電力消費してしまい金額も上がっていくと思われます。色々な人たちが検証していたのでまとめてみました。

エアコンを「つけっぱなし」にした時の電気代について

まず最初に、エアコンにかかる電気代を算出するには、エアコンの消費電力を調べる必要があるかと思います。

エアコンの機種によって消費電力が変わってくるからです。

あくまで目安という形にはなってしまいますが、調べたところ、6畳用エアコンであれば消費電力は560W、8畳用であれば700Wの電力を消費します。※暖房と冷房で消費電力は違います。

電気料金は「消費電力(W)×使用時間×1時間あたりの電気代で計算することが可能です。

電気代の例として「新電力料金目安単価」を参考に1kWh27円。これを1Wにすると0.027円になります。

これを先ほどの計算式に埋めると、エアコンを24時間つけっぱなしにしたときの電気代は以下の通りです。

  • 560W×24×0.027円=362円

さらに、エアコンを1か月(30日間)つけっぱなしにしたときの電気代は以下の通りです。

  • 362×30=10860円

あくまで目安の金額ということになりますし、電気のつけ始めや環境などでもちろん変わってきます。

これが高いと感じるか安いと感じるか人によって異なるかもしれません。

でも、エアコンの電気代の節約を考えている方は、この電気料金が一つの目安になるのではないでしょうか。

エアコンを都度オフの方がお得なのか???

エアコンを24時間つけっぱなしにすると月10860円の電気代がかかることがわかりました。

実際、この金額は高いと思いますし、これだけ見たら都度消した方が電気代は安く済むと思われます。

ここで考えるのは、確かに消費電力が常に同じであればできるだけこまめに消した方がお得になります。

しかし、注目するべき点はエアコンの場合は電力を多く消費するときとあまり電力を使わない期間があるのです。エアコンが安定して動いているときの消費電力はおよそ200Wと目安の半分以下。

逆にエアコンをつけてから1時間程度はフル稼働するため900W~1300Wほどになります。

この電力の消費量の違いはエアコンのスペック表に記載されており、例えば500W(200W~1000W)と書かれている場合、安定時は200Wしか電気を使いません。ただ、フルパワーのときは1000W消費するのです。

そのため、24時間つけっぱなしにする場合の実際の消費電力は「200W×24×0.027円=約129円」となり、1か月の電気代の目安は3888円になります。

こまめに付けてと消してを繰り返すと逆に消費電力が多くなり電気代がかかってしまうので、30分~1時間程度の外出であればそのままつけていた方が電気代は安くなると思われます。

逆に数時間外出する場合は、一度エアコンのスイッチを切った方が電気代を抑えることができるので、エアコンの運転は状況に応じて使い分けるのがおすすめかと思われます。

ただし、消費電力が抑えられるのは最近のエアコンの方がいいです。古いエアコンの場合は通常の運転時も多くの電気を消費している可能性があります。

自分のエアコンが古いかもと思っている方は環境省が運営しているサービス「しんきゅうさん」で目安となる電気代を是非確認してみてください。

エアコンの節電方法

エアコンは工夫次第で電気代を抑えられるようです。調べたらいくつか出てきたのでまとめてみました。

自動運転

節電に関して、結構考えがちなことだと思いますが、エアコンをつけるときに電気代が抑えられると思って、弱運転にすることです。

ただ、これは逆効果ではじめから弱めに運転をしてしまうと、自分が設定した温度になるまで時間がかかって電気代が高くなる傾向にあります。

そのため、エアコンをつけるときは「自動運転」モードにしておくのがおすすめです。

自動運転にすれば、最初こそ強い風が出てフル稼働しますが、設定温度に達すればその後は弱い風で安定稼働しますので、電気代を抑えることができます。

窓の断熱

窓の断熱はエアコンの電気代を抑える上で重要になります。太陽の熱は窓に溜まりやすいです。

部屋の温度を快適にしても、断熱シートを貼っていない窓から、夏は熱を室内に取り込んでしまい、冬は熱を外に逃がしてしまっています。窓に断熱シートを貼ることで、夏は外の空気をシャットアウトでき、中の涼しい空気を外に逃がしません。冬は寒い空気をシャットアウトでき、暖かい部屋の空気を逃がしません。

断熱シートはホームセンターや通販で購入可能です。

まとめ

ここまで調べてみましたが、消費電力やエアコンを使っている部屋を離れる時間等で考え方は変わってきますが、つけっぱなしでもいいのではないでしょうか?ここまで暑い日が多く続いたり、熱中症の危険性も考えたらなおさらそうに思います。

ただ、つけっぱなしによって本体の寿命や部屋の乾燥問題も出てくるので、そこの問題も考えなければいけないですがね。